01 YAMAZAKI  MASAYOSHI ミュージシャン

ウイスキーは時間を飲むようなもの

桜満開の4月6日、東京赤坂のサントリーホールで『YAMAZAKI MASAYOSHI Concert at Suntory Hall』が行われた。ライブ後、震災のこと、音楽のこと、そして愛する“山崎”について語ってもらった……

楽屋に、ライブ直後の山崎まさよしさんを訪ねた

 ライブの直後って、スグにでも飲みたい気分ですね。とにかく終わって美味しい酒が飲めるって外せないファクターです。震災で公演中止になった東北には、落ち着いてからひとりで弾き語りに行きたいと思っています。音楽はどこまで人の役に立てるか?じつは演っている側ってなかなか分からないんですね。こっちこそ音楽に助けられてるみたいなもんなんで。ただ、何か足りない時に音楽が気持ちを豊かにしてくれるものと信じていたいですね。

“山崎”の愉しみ方について

 “山崎”は名前が同じ山崎なんでよくもらったりします。贈る方はみんなシャレのつもりなんでしょうけど(笑)。本当に普段からよく飲みますよ。最近はソーダで割ることが多いですね。つまみにはドライフルーツとか、ナッツ、チョコやチーズとかもイケるんちゃいますか。うちのバンドのメンバーも好きですよ。この前ドラムの江川ゲンタと“山崎25年”をほぼ1日で飲み干しちゃいました。せっかく頂いたのにもったいなかったですね(笑)。

 地方でのコンサートの夜はスタッフのメンバーとメシ食って、最後はバーでウイスキー。お酒って20歳過ぎた大人の共通言語みたいなとこあるでしょ。それで「どうしても“山崎”じゃないと」って時があって、旅先で飲むといつもの味にホッとします。ましてや同じ名前だし(笑)。

“山崎”との最初の出会い

 最初に“山崎”を飲んだのって、新幹線かホテルのミニバーで、その時の印象は「香りが高いな」でしたね。雑味がないんです。若い時だと酔えれば何でもよかったんで「オレをめちゃめちゃにしてくれーっ」て。でも“山崎”だと「めちゃめちゃだと?……すいませんでした」ってなっちゃう(笑)。「こんなおいしく香り高いものがよくぞ巷に降りてきてくれました」ですね。

蒸溜所を訪ねて

 ツアーの合間に山崎蒸溜所も行ったんですけど、素晴らしかったです。竹林がとても印象的で、ちょっと別世界のようでした。静かで厳かな雰囲気があって、 酒づくりって神聖なものなんだと感じましたね。水も良くないといけないし、蒸溜所が自然と密接な関係を保っていくためには本当に環境が大切なんだなと思いました。

最高の一杯とは

 “山崎”の最高の一杯って、ゆったりした時間の中で楽しむ一杯ですね。あわてて飲んでもダメだし、酔いたいだけで飲むのもダメ。人間の贅沢というもののひとつは時間が与えてくれるものだとすると、それを頂きたいです。ウイスキー飲むのって時間を飲むようなものだと思うんです。蒸溜されて、そこから樽の中でオークとかいろんな色がついていく熟成の時間。忙しくて大変な毎日の中でゆっくりとその時間を頂く、それが最高の贅沢だと思います。

“山崎”と山崎の出会い ジャパニーズウイスキーの原点“山崎蒸溜所”を訪れる

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